読書・テレビ

ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」(亀山訳)1,2

さほど翻訳が現代風であるとも思えない。それはともかく…この作品が現代に語りかける意味はとても大きいように思う。イワンの物語詩は、他の後の様々な作家の様々なモチーフの一つにもなっていると考えられる。何が人類にとっての幸せなのか。あまり考えずに…

ニコラウス・アーノンクールの演奏 (モーツァルト 交響曲39番)

昨晩、NHK で放送していた。途中から見たので、誰が指揮者で、どこのオーケストラかもわからなかった。ただ、ドイツ系のオーケストラで、奇抜なことをやりたがる指揮者だとは思った。アーノンクールの業績は否定しないが、このモーツァルトの39番はちょっと…

ウルトラセブン 「空間X脱出」

スティーブンキングでも似たような話があったような気がする。スティーブン・キングもウルトラセブンを見ていたのだろうか。それはともかく、キリヤマの台詞「神なき知恵は、知恵ある悪魔を作る」とは、かなり的確な言葉だ。金城氏の脚本なので、沖縄の言葉…

NHK プレミアム10 「喜劇王チャプリン・世紀を超える」

チャップリンが娘に言った言葉 被っている帽子が風で飛んでも 誰かが拾ってくれるさ 人の優しさを信じている、そして、信じたい、という気持ちが表れている。

ウルトラセンブン

TOKYO MXTV の今度の円谷劇場は、「ウルトラセブン」。頑張って全部録画したいと思っている。

怪奇大作戦「京都買います」

TOKYO MXTV で放送されたものを録画した。そして、この映像を見ていて、「あ、『鉄人28号』の『京都燃ゆ』」と思った。明らかに、同じ構図、同じアングルの場面が多数。しかも、京都の女性に対する情感も共通している。これは大発見!と思ったら…。やはり、…

プルートゥ 003 (杉浦直樹,手塚治 ISBN: )

第三巻を読んだ。私は杉浦直樹氏の作品をほとんど知らない。モンスターはテレビでちょっと見ただけである。ヤワラも知らない。プルートゥが、手もとに1巻〜3巻まであるだけである。そんな私であるので、氏の意図は未にわからない部分が多い。それを承知で…

仮面ライダー響鬼の最終回

思った以上に酷い最終回だった。洋館の男女も、結局なぞのまま。さて、この回の明日夢と京介の会話は、高寺成紀プロデューサーと白倉プロデューサーとの立場を表し、それに対する白倉プロデューサーの意見表明のようにも見えた。個人的な見方であることを、…

仮面ライダー響鬼

せっかくの御膳立ても、「とりあえず、わけわからなくしておけばOK」的な処理をされているようで、残念。その上、どうやら製作者は、明日夢ではなく、京介を愛しているようである。結局、京介は「戦え!」と言うために出てきたのではないだろうか。高寺Pの響…

仮面ライダー響鬼

仮面ライダークウガを担当した高寺成紀プロデューサーで、評判も上々だったので見ることにしたが、どうもいい感じがしない。その理由が最近になってわかった。高寺成紀プロデューサーが降板していたのだ。いろいろなところで、「賛否両論」だそうだ。個人的…

ゼロサム

当選した石原伸晃氏は、「最近はデジタルの方がわかりやすい」「20代の人が自分のところにいっぱい来た」と言った。精神科医の香山リカ氏は、「疲弊したり、判断力が落ちているときには、YES か NO かという単純な判断基準を選びやすい」と言った。昨今の若…

刺客

白鵬大学の福岡政行教授は、テレビの中で、「刺客として依頼された女性でも、『私はただのマネキンですか』と言って断った心ある人もいた」と言った。ちょっとだけ救われた気持。

竹中氏の詭弁

TBS の放送で、竹中平蔵氏が、「郵政のために5000億円とか1兆円とかの国費を使っているとも言われている」と発言した(担当大臣がしっかりした数字を把握していないのもどうかと思う)。これを断ち切るための改革だとしたら、たちどころに郵政公社は立ちゆかな…

宿題ひきうけ株式会社 (古田足日著 ISBN:465200124X)

実際に読んだのは、1962年版。子供が面白いから読めというので読んだ。確かに面白い。しかも、今、2005年とかぶる部分も大きい。便利な世の中になって、労働者が切り捨てられる様子もそっくりだ。「金が無いから小学校のプールを作れない。そこで募金で作ろ…

新しい自然学-非線形科学の可能性(蔵本由紀) ISBN:400026642X

良い本だった。いろいろなレベルでの物理学の位置づけが行われている。 ・分析->統合という伝統的な物理学に対する批判の再考 ・特に脳科学に対する物理学(あるいは科学)の限界 ・歴史的経緯を踏まえた今後の物理学のあり方 などなど。それぞれ明快ではある…

シャーロットのおくりもの (ISBN:4751518895)

自分の、そして身近な人の死をこどもに考えさせる良書だと思った。

モノとわかれる!生き方の整理整頓(大塚敦子, ISBN:4000252976)

残りの人生の間に、どれだけのビデオを見、どれだけの本を読み、どれだけの人と話をできるか。その限界が見えつつある。そのためには、無意味な習慣や、無駄な過去を捨て去らなければならない。当たり前のことだ。わかってはいるが、いざ、実行しようとする…

ロシア革命(ロバート・サーヴィス, ISBN:4000270990)

いろいろ学んだ。 月に何100件と暴動が起こるくらいの状態の時には革命は起こりうるが、そうでなければなかなか革命は起こらないこと。 第一次大戦でロシア人700万人が犠牲になったのかと思っていたが、革命後に700万人が犠牲になっていたこと。 レーニンが…

キャプテン・フューチャーの冒険(エドモンド・ハミルトン, ISBN:4265951287)

読んでいて、いろいろと数値が違うことが気になったし、太陽系形成論もずいぶん古いので、変だと思った。しかし、その疑問はあとがきを読んで氷解。エドモンド・ハミルトンの、1970年頃の作品とわかったからだ。逆に、今でも通用するようなストーリー展開の …

ドラえもん

先週末の金曜日、新しい声優によるドラえもんがスタートした。そもそも、大山のぶ代さんのドラえもんの声にはショックを受けていた方だった。全く愛着が無いといえば嘘になるが、大山ドラえもんには、それほどの執着は無い。ただ、今までの雰囲気が一気に台…

NHKスペシャル「明治」

昨晩、NHK の番組で「競争かゆとりか」という教育についてのややステレオタイプ的な問題が取り上げられていた。番組内で明示的に語られていないポイントが二つ。1. ゆとり教育の後、世論が右傾化するのが現代とダブる。その理由は次のように推察される。試験…

NHK「日本の、これから」

この番組を見て、まず、思ったことは、本質的で大切な点が、なんとなくやり過ごされている点だ。 若い人は「私はやりたいことがある」という。 堀江は何人かに「私の会社に来ればいい」という。 一見、話は噛み合っているように見えるが、その間には氷河のク…

テレビ朝日「ホリエモンは何故嫌われる」 NHK「日本の、これから」

期せずしてこの二つの番組の後半を見た。どちらも堀江の話題で、面白かった。堀江自身に関して言えば、企業買収のことしか話題になることが無いし、報道される前から、堀江は企業買収はしているので、今さら興味は無い。が、どちらも堀江を扱いながら、話の…

TETSUYA のひとこと

朝日新聞に載っていた TETSUYA の相談室 ぼくはいつか死んでしまうので、嫉妬やいらいらは止めました。その分、空の色や鳥の声をしっかり受け止めようと思います。 いつもいいことを書く。質問は、死ぬことが恐くてたまらない15歳の少女からだった。自分が中…

NHK のライブドア報道

偏向している。そもそも、NHKはこの問題を過剰に報道しすぎ。NHK はインターネット事業に進出できないので、民放が浸出する可能性に過敏になっているのだろう。

卒業式の日の丸・君が代

毎年のように問題になる卒業式の日の丸・君が代問題。今日は NHK のクローズアップ現代でこの問題を扱っていた。東京都の教育長のコメントは、 学習指導要領に書いてあるし、学習指導要領は法的拘束力がある。 ということだ。しかし、学習指導要領に書いてあ…

「深夜0(れい)時のもう一人」 ISBN:4580813081

子どもの頃から、今ぐらいのスピードで読書ができたらと思う。もっと沢山本を読めただろうから。この本も一晩でらくらく読めた。小学校の頃の友人関係というのは、今、思い出すと、難しい。そんなことを思い出させてくれる本であった。しかし、思い出せば思…

リトル・ビッグ・フィールド

id:atm:20040519#p2 に書いた映画を、レンタルビデオ店でかりて見てしまった。あまり借り手はいないようで、きれいなままだった。ランディ・ジョンソン、ケン・グリフィーJr、そして、名前だけだけどクレメンス。その後も長く活躍する選手を見事に登場させて…

プラネテス最終回

結局、この番組で扱われた、「貧しい国が構造的に貧しいままであること」は、テーマとしてではなく、強烈なスパイスとしてだけの位置付けだった。高校のとき、変わった社会科の先生がいらした。「これは私の専門ではないのですが」と言って説明を始めるのが…

プラネテスのロックスミス

私が生きてさえいれば、またフォンブラウン号を作れるよ。 なんて、個人の能力にたよった開発は、今もありえないし、70年後でもありえるはずが無い。