随想

大連立構想・小沢氏離党(するだろう)に思う

お互いの政策実現のために妥協できるところは妥協して話を進めることは民主主義の王道である。ところがそういった全うな議論に対して意義を唱える人々がいる。まず第一は、「選挙の時どうする?」だ。アホらしい。私達は、政党の政策に票を入れているのであ…

赤福餅 雑感

今世間を騒がせている赤福餅の件について、少し書いてみたい。この件は、既に良く知られているように、当日作ったものを販売しているというふれこみであったにもかかわらず、冷凍して保存したり、あるいは古い商品を新しい商品に混ぜて作りなおしたりしてい…

ようこそこの世界へ。赤ちゃん。

街中で、赤ちゃんに出会うことがある。赤ちゃんと目があったとき、なるべく笑いかけるようにしている。笑うことは後天的に学ぶものだと聞いたことがある。だから、みんなが笑顔の社会になるように、私の笑いを披露して、笑いのバリエーションを少し増やして…

いわゆる「いじめ」

どうも日本人は、現象に対応した新しい言葉を見つけると、それに安心してしまうところがあるような気がする。それは、「三点セット」だったりもするし、「小泉改革」だったりもする。スローガン政治に乗りやすい。一方で、「いじめ」という言葉にも、そんな…

国と学校と子供たち (教育基本法に関連して)

私の行っていた中学校には、作文コンクールがあった。生徒が与えられた課題で作文を書き、それを競うのだ。ある年の課題が「私の家庭」となるはずだったが、その課題は強い反発にあって取り下げられた。反発したのは、私のいた学校の何人かのドイツ人の先生…

ハードディスクと思い出と死と

先日、食事をする店で仕事をしようと、ノートパソコンを開いた。しばらくして食事が運ばれてきたので、ノートパソコンを移動した。移動して置いたときに、コチンと本体の隅を当ててしまい、ちょっと嫌な感じがした。実際、ハイバネーションを動作させたとこ…

私の知り合いと、音楽ファイルと動画ファイルと

音楽ファイルや動画ファイルを整理して、それをディスクに焼いたり、プレイヤに入れて持ち運んだりする。だが、それらの内、何割が、一度も利用されないまま、私は死んでいくのだろう。死ぬまでに一度も利用しないものを一所懸命整理するのはなぜか。そんな…

「20%ルール - memorandums 」を読んで

マインドマップを調べたらこの方のページに行き着いた。しかし、こちらの記事の方がおもしろかった。「時間が大切である」ということは、作業量が大切である、という意味である。それは本来的には、誰でもできることではあるが、時間がかかることなので、そ…

NHKの受信料不払いや猫の虐待死について

放送法によって、テレビを受信する者は NHK に対する支払い義務があると考えられている。また、いわゆる動物愛護法によって、愛護動物の虐待は禁止され、違反者には懲役あるいは、罰金が刑として課される。NHK に文句があろうがなかろうが、また、ゴキブリと…

靖国神社あれこれ

「人がどう思うか」について、私は何の関与もできない。「富士山はうつくしい」とか、「日本の国を愛する」とかいうことについて、私はとやかく言わない。そう思う人もいるだろうと思うし、そう思わない人もいるだろう。富士山や日本の正確な情報を知ってい…

群馬大学での生体肝移植の「5年生存率」にみる統計学的知識の欠落

NHK のラジオ放送のニュースによれば、公表されていた生存率が、実はもっと低かったという。運転中だったのでよく覚えていないことを、あらかじめ断っておく。しかも、ここでの趣旨は、群馬大学に対する批判では無い。むしろ、NHK に対する、あるいは統計に…

朝日新聞に掲載された岩井克人氏の文章

「人間の頭脳に価値が見出される」という視点からの文章。そういった視点で現代社会を眺めると、確かにそのような風に見るとわかりやすいように思う。しかし、経済学そのものも、現代社会の「新自由主義」の時代にあって、何か新しいことをしないと業績と認…

経済、株価、ビジネス、政治のニュース:日経電子版

私達が選んだ政権の下で、格差拡大は続いた。そして、国民は、「再チャレンジを可能にする社会に」と言う安部氏を選ぼうとしている。良く考えると、「再チャレンジを可能にする社会に」することは、「格差についてはあきらめてもらう」社会になることを意味…

畠山鈴香容疑者関連

秋田県警の情報の取り扱い方・捜査方法には非常に問題がある。まず、畠山彩香さんの事件について、捜査が不十分であったことは明らかである。「事件じゃなくて事故だった方がお母さんも救われるでしょう」と、畠山鈴香容疑者に言ったという。これが本当だっ…

太平洋戦争の始まりと北朝鮮

第二次世界大戦、特に太平洋戦争を題材としたドラマや映画は、最近は比較的少ないものの、かつては量産され、嫌でも沢山見る機会があった。そして、「だから日本は負けたんだ」などという父親の愚痴を沢山聞いたものである。そうした映像情報の中には、当然…

北朝鮮からのミサイル発射に対する日本政府の対応

http://www.sakigake.jp/servlet/SKNEWS.NewsPack.npnews?newsid=2006070501001011&genre=detailこの声明には、日本国民向けのものは無い。これを利用して北朝鮮に制裁を加える用意がというだけで、外交の具にしているだけである。国民が求めているのは、「…

資意的な報道

最近、資意的な報道が多いと思う。例えば、先日の、ガソリン値上げのニュース。特定の 1 社の値上げを、なぜ報道しなければならないのか。報道することでどの様な反応があるかを考える。こうした報道があると、他の会社の値上げもしょうがないと思うように仕…

VPN

これからのインターネットの時代は、より閉じたネットワーク環境の提供にあるように思う。SNS の Mixi もその一例である。しかし、よりプライベートな空間をインターネット上に構築するには、VPN が有効である。と、思っていたところ、http://www.ocn.ne.jp/…

きっとうまくいかない科学振興策

http://www.asahi.com/life/update/0610/003.html理科離れは、単なる競技会を作ったところで解決しない。これでは大学受験とほとんど違いがない。こんな競技に、はたしてどれほどの高校生が参加するだろうか。理科を勉強しても、技術者になっても、会社員に…

科学と予算

雑誌「科学」に、甘利氏の脳科学の危機に関する文章が掲載されていた。主として、脳科学分野の予算の削減に対する不満である。しかし、もっとも肝心な点は、少し離れたところにあると、私は思う。社会全体が無駄ではあっても学問を育てて行くのだ、という認…

統計学

自然科学でも、社会科学でも、我々が何かを判断するとき、統計はとても大切だ。更に、統計検定や統計による推定という考え方は特に重要になる。そうした知識に基づいて、初めて、人々は現状を把握し、将来を決めるための材料を得ることになる。そこで、教養…

下品な競技と上品な競技

そもそも格闘技をあまり見ない。しかし、ちょっとだけ見ると、格闘技にも品があるのがわかる。例えば、普通、ボクシングは品がある。「普通」と書いたのは、テレビ局が祭あげるボクサーは該当するとは思えないからだ。まあ、しかし、そういう例外を除けば、…

ロボワン

先日の新聞に、人工衛星のすきまにロボットを載せて宇宙に打ち上げ、そのロボットを闘わせる、というロボワンのプロジェクトが掲載されていた。正気だろうか、というのが、第一の感想だ。ロボットというものは、別に、ガンダムのような二足歩行するものだけ…

ライブドアのいろいろ

拘留中のライブドア前社長の堀江貴文氏は、否認を続けているという。また、裁判は迅速に進めるという。その一方で、ライブドアと堀江氏に対して、損害賠償請求の提訴が行われるそうで、被害総額40億円が要求されるらしい。さて、堀江氏に対する外濠は埋まっ…

「国家の品格」 藤原正彦氏 asin:4106101416

本を読んだ訳ではない。以前、テレビで、「情緒が大事だ!」と氏が訴える姿を見た。その姿を見て以来、氏の書物を読む気は無くなってしまった。NHKの人間講座は面白かったのに。このような次第で、書評等に書いてあることしか知らない。しかし、この本が売れ…

英語必修化

http://www.asahi.com/edu/news/TKY200603270318.html小学校から英語を必修化するかどうかが、議論されている。こういった場合に、よく、「海外でのビジネスをやっていると、もっと小さいうちから英語を勉強しておけばよかったと思う」といったエピソードが…

入試と学歴

四谷学院の広告に なんで私が東大に というキャッチフレーズがある。この言葉が「嫌味に聞こえる」といった類の批判がある。それはそうかもしれない。しかし、それはやや別問題であるので、後回し。ここで指摘したいのは、東大に入ることが自己目的化してい…

携帯電話と世代間コミュニケーション

ワンセグを期に、携帯電話に関する議論があちこちで行われている。日曜日に見たテレビで、江川紹子氏が、次ぎのような内容のことを言っていた。 昔は、彼氏の家に電話するときに、家の人に聞かれたくないから、公衆電話まで電話をしに行った。それでも、彼氏…

中国の産廃問題

中国の産業廃棄物処理のズサンさが、このごろよく報道される。もちろん、第一義的には、中国で直接手を下す人の責任である。しかし、我々にも責任がない訳ではない。我々は、多くの中国製品を使っている。中国製品の価格は安い。そして、安いことを強いられ…

偏見を解く時間

先日、とある場所でくつろいでいたら、近くで年輩の人の話し声が聞こえた。曰く、「韓国や中国の産業の基礎になっている技術は、みんな、日本人が教えたのだ」と。ある意味、そうかもしれないが、日本が培ってきた技術も元を正せば、アメリカだったり、ドイ…