梅雨前線による集中豪雨

昨日の朝日新聞には、東京の高温はフェーン現象によると書いてあった。本当だとしたら、梅雨末期の集中豪雨の被害が日本海側に集中しているのもうなずける。夏の太平洋高気圧の西の端は、「鯨の尻尾」等と呼ばれる特徴的な形を示す。今年の天気図は特にそれが顕著で、日本付近に尻尾が張り出している。そして、尻尾と胴体の間のくびれ目が、ちょうど本州にかかるようになっている。本州付近では、北西からの風が吹き込みやすく、日本海側で豪雨をもたらし、太平洋側には乾燥した熱風がふいたという訳だ。

しかし、昨日(id:atm:20040720#p3)も書いたように、豪雨になるためには、十分な水蒸気が供給されていなければならない。起源が南方であったにしても、鯨の尻尾を回ってきた空気にどのように大量の水蒸気が供給されたのだろうか。謎は多い。

被災者の皆さんは、大変な思いをされていることと思う。

今後、同じようなことが起こらないように、災害予測可能な体制ができるよう、祈りたいし、努力できればいいと思う。