アドエス (Advanced W-ZERO3 [es], WS01SH), Debian GNU/Linux

WillcomPHS "Advanced W-ZERO3 [es]" を手に入れた。これに Linux を入れて遊んでいる人も多いようだ。しかし、あいにく、あんまり遊んでいられない。そこで、Linux は入れない。

それでも、これを Linux と共存させるには、いくつか手を入れる必要がある。いろいろ調べた結果、次のようにした。

まず一つめは、ディスクのマウントだ。このマシンには Windows Mobile 6 が入っていて、これまでの機種ならば、USB mass storage として Windows なり Linux なりからマウントすることができた。ところが、これにはそのような機能が無い。そこで、巷で噂(?)の WM5torage を導入する。1.78βが出ているが、私の場合、うまくいかないようなので、http://www.modaco.com/index.php?automodule=downloads&showfile=1702 から 1.75 を取得。ダウンロードしてインストール。うまくいく。感謝。なお、このサイトからダウンロードするにはユーザー登録が必要。

続いて、二つ目は、これをモデムとして使うこと。いろいろ調べると、ipaq モジュールでアクセスできるとのこと。ただし、lsusb -v で vendor, product の ID を調べる必要があった。

    modprobe ipaq vendor=0x04dd product=0x91ac

これで /dev/ttyUSB0 としてアクセスできるようになる。後は普通の ppp などの設定を行う。京ポンよりも安定している感じ。

大連立構想・小沢氏離党(するだろう)に思う

お互いの政策実現のために妥協できるところは妥協して話を進めることは民主主義の王道である。ところがそういった全うな議論に対して意義を唱える人々がいる。

まず第一は、「選挙の時どうする?」だ。アホらしい。私達は、政党の政策に票を入れているのであって、国会議員の福利厚生のために投票しているのでは無い。その際は、堂々と統一候補を立てるも良し、勝手に競うも良い。

次に、「野党の民主党に期待しているのに裏切られた気持ちがする」というものだ。これまた勉強不足といえる。基本的に自民党民主党には政策に違いはない。そのことを十分に理解してないから、「自民党民主党か」などという話になる。

外部からの擾乱が加わると、縮退が解ける。物理も社会も似ている。

赤福餅 雑感

今世間を騒がせている赤福餅の件について、少し書いてみたい。この件は、既に良く知られているように、当日作ったものを販売しているというふれこみであったにもかかわらず、冷凍して保存したり、あるいは古い商品を新しい商品に混ぜて作りなおしたりしていた問題だ。このような不正は許せない、というのが世間の一般的な反応だろう。そして、今日も又、似たような件が発覚し世間を騒がせている。

このようなことは許されない。それは全くその通りである。しかし、今生き残っている企業は、そういうことをする企業だけではないか、真面目にきっちり仕事をしていた会社は軒並倒産しているのではないか、そうして倒産した企業の関係者は、この事件の報道をせせら笑いながら聞いているのではないか、そんな気がしている。「競争原理」あるいはせいぜい、「いい意味での競争」などという言葉を生半可に理解し、自分のやっていることが何なのか、良くわからないままに、単に「安いから」と、安いものを買っていなかったか。そして市場から退場していく企業を「時代のニーズに合わせられなかった柔軟性の無い企業」と簡単に片付けていなかったか。

別の言葉で書いてみよう。「赤福は値段が高いです。それは、その日の売れ残りは処分するからです。」「赤福は日によっては売り切れが早いです。売れ残って不採算にならないようにするためです。」というような説明を赤福側がしたとしよう。そうした説明を我々は受け止められるだろうか。「民間企業なのだから、そこは経営努力でカバーすべきだ」と簡単に言っていないか。サービスに慣れきって、人の努力を当り前のように感じていないだろうか。

確かに努力が足りない企業も、一方では存在する。しかし、そうした習慣が、残すべきいい会社を沢山潰してきた可能性が高い。

売れ残りの「おぇっ」と思うような食品を食べることは、私達がしてきたことのツケを、ささやかながら払っているのである、という気がしてならない。

VMware Player 2.0 の魅力

先日も VMware Player 2.0 について書いた。しかし、その後、いろいろと便利であることがわかった。

まず、vmware toolbox である。VMware server をとってきて、そこから取り出すものと思っていた。しかし、ホスト OS の中にゲスト OS にインストールすべき vmware tools のディスクイメージがある。普通に導入していれば、C:\Program Files\VMware\VMware Player\linux.iso だ。これを、VMware の仮想CD-ROM に設定して、なかからファイルを取り出してゲスト OS (私の場合、Debian GNU/Linux)に導入すれば良い。このファイルを使うことによって、次に書くファイルの共有ができる。(cf. 「http://www.cycleof5th.com/tips/index.php?date=2007-06-21/3」) ちなみに、マウントポイントが嫌だな、と思った場合には、/etc/fstab を編集すれば良い。それだけの話だ。

次に、ファイル共有である。Samba を介して行うものと思っていたが、Samba を介さずにファイル共有できる。上の vmware-tools を導入し、実行した際、experimental なホストとの通信を許可するか、とかなんとかいうメッセージが英語で表示される。ここで、yes と答えたのが良かったのだと思う。すんなりできた。(cf. 「ガジェット好きですが…何か?な日々: VMWare Playerでフォルダー共有してみる」)

さらに、CPU がデュアルコアの場合、そして、ゲスト OS の使用がメインの場合、ゲストOS でデュアルコアを活用したいものである。それもできるようになった。(cf. 「http://www2u.biglobe.ne.jp/~shinta/be/_BL_Diary_200705.htm」)

USB2.0 にも対応したらしい。こちらは試していない。(cf. 「http://www.cycleof5th.com/tips/index.php?date=2007-06-21/3」)

というように、非常に快適に使える環境ができている。今や、ノートパソコンに Linux を導入する場合には、vmware player を使うことを標準に考えてよいのではないかと思う。

Windows Vista のネットワーク切り替え

Windows Vista でネットワークの設定を行うと、それに応じて名前がつく。ということは、この名前を基に、自動的にネットワークを判別してくれて、自分で設定してくれるのだと思った。

甘かった。

どうやらそんなことはしてくれないようだ。いちいち、ネットワークデバイスのプロパティで IPv4 の設定をしなおす必要がありそうだ。情けない。

そんななか、「ヴァルヘルIPコンフィグダウンロードページ」を知った。正直のところ、ユーザーインターフェースはあまり良くないが、使うことにした。とても重宝している。