XOOPS のサイトを sakura.ne.jp のレンタルサーバへ移設する。

長年自前でサイトを作ってきたが、引っ越しや転職など、様々な契機に不便に思うようになってきた。そこで、外部のレンタルサーバ借りることにした。レンタルサーバについては、色々見聞きした結果、さくらレンタルサーバ( http://www.sakura.ne.jp/ )にすることにした。利用者が多く、それなりのバックボーンの通信速度もあるので、高負荷ではないサーバを立ち上げるには十分であろう。余談だが、FreeBSD を使っているのも、なんとなく気骨を感じてよろしい。問題は、バックアップをとってくれないこと、また、経営の安定性についてはわからないことである。その点さえ了承すれば、合格点のレンタルサーバーだと思う。

さて、その、さくらレンタルサーバへ、既存のサイトの XOOPS を移設する。データベースサーバが localhost でないことなど、いくつか気を付けるべき点もあるので、他のホームページにも書いてあるようなことを整理して書いてみる。そんな訳だから、他の人の場合にも参考になるとは思う。

ただし、注意することはいくつかある。

  • 例によって自己責任で参照すること。
  • さくらサーバでは、MySQL, PHP4 が使える。これを前提としている。
  • さくらサーバと契約すると、hogehoge.sakura.ne.jp といったドメイン名をもらえる
    • このサブドメイン名の hogehoge は、レンタルサーバのユーザー名でもある。
    • また、MySQL データベースのデータベース名でもある。
    • そのため、以下の説明で混乱する部分もあると思われるが御容赦願いたい。
  1. sakura への xoops の導入
    1. ファイルの導入
      1. http://xoopscube.jp/modules/xigg/index.php/blog/43XOOPS 2.0.16a JP の tar.gz ファイルを取得。sakura に転送後、展開。展開した後、xoops-2.0.16a-JP/html を ~/www/XOOPS/ に改名
      2. なお、古いサイトの XOOPS とバージョンは合わせておくべきだそうだ。もっともな気がする。
    2. http://hogehoge.sakura.ne.jp/XOOPS/install/index.php にアクセス
      1. hogehoge は 与えられたドメイン名。利用できそうなことをまず確認。
    3. さくらの「サーバコントロールパネル(さくらインターネットサーバコントロールパネル)」で、→「データベースの設定」→「php My Admin」 で、さくらから指定されたサーバを選ぶ。
      1. データベース名 hogehoge (与えられた名前) で既にデータベースができていることを phpMyadmin で確かめる。
    4. XOOPS 設定画面に戻り、設定を続行する。
      1. 上記の情報を導入する。その他、
      2. データの接頭辞を xoops (標準)にし、
      3. サイト管理者の情報を入力する。
      4. 以上でとりあえず空の XOOPS サイトができあがる。
  2. 既設のサイトで搬出の準備をする。
    1. 他のホームページの情報の指示に従い、管理者画面でから、
      1. システム管理 -> 一般設定 -> 一般設定 で テーマを default にする。
      2. システム管理 -> モジュール管理 -> から、ほとんどのモジュールからアクティブのスイッチを外す。システム管理モジュールは外さない。
    2. SQL データのバックアップをとる。
      1. http://old.site/phpmyadmin/ にアクセス ( MySQL の管理者権限用の ID, パスワードが必要)
      2. データベースの Export を行う。
      3. このとき、「ドロップテーブル」「完全なインサート」をチェックしておく。
      4. xoopsdata.sql ができあがる。
  3. sakura 側へデータの転送
    1. 上述の xoopsdata.sql を sakura レンタルサーバへアップロード。
    2. レンタルサーバへログイン(sshで)した後、
      1. mysql -U -u hogehoge -pパスワード -h 指定されたデータベースサーバ hogehoge < xoopsdata.sql を実行。-p とパスワードの間にはスペースを入れない。
    3. 古いサイトの XOOPS ディレクトリを、ごっそり、さくらレンタルサーバへ転送。
      1. scp -pr old.site:/var/www/XOOPS/* hogehoge@hogehoge.sakura.ne.jp:www/XOOPS
  4. 導入後の修正
    1. XOOPS ディレクトリの mainfile.php を編集する。次のような項目を編集する。
      1. それぞれ、既存の情報を考えれば何を入れるべきかがわかる。
   'XOOPS_ROOT_PATH'
   'XOOPS_URL'
   'XOOPS_DB_HOST'
   'XOOPS_DB_USER'
   'XOOPS_DB_PASS'
   'XOOPS_DB_NAME'
    1. XOOPS ディレクトリの mainfile.php の書き込み許可を無くす。
    2. XOOPS ディレクトリの install を 700 に変更して、install.bak に移動。アクセスできないようにする。
    3. 管理者権限でアクセスする。
      1. テーマを元に戻し
      2. アクティブのスイッチを入れ直し
      3. 各モジュールのアップデートを行う
      4. その他、トリッキーなことをした部分は手を加える。