ソフトバンクの落日

一昨日だったか、深夜に放送されていたライブドア関係のNHKの番組を見た。その中で、ソフトバンク孫正義社長が、「人類は、3つめのステージへ入った」というようなことを言っていた。農耕→工業→情報という3つの段階を設定して、その三つ目に入ったということである。だが、本当にそうだろうか。社会全体が豊かになるためには、まず、食料の確保が重要である。農耕という発明は、自分で食物を作るという観点から、画期的であった。工業も、農耕器具の工業化や、食品加工の点で、食料生産性を高める役割をした。しかし、情報はどうか。生産調整や流通調整を行うだけの、いわば調整機能しか果たしていない。その調整機能で無駄になる食糧が減ればいい。しかし、実際は、先進国の、あるいは、地球全体の富裕層だけが恩恵を受けるだけではなかろうか。地球全体の貧困層に対する物流が良くなったとは聞かない。情報化は、確かに重要ではあるが、本当の意味での社会変革ではなく、工業化の延長に過ぎない。実際、我々が子供の時に思い描いていた未来は、「なんでも自動で」という世の中ではなかったか。それに向かって一歩前進しているだけである。

つまり、情報化社会になっても、うまく行けば無駄が減る、というだけであり、宣伝されている程の経済効果はないと考えるのだが妥当である。

それを知ってか知らずか、ソフトバンクは、大きな買物をしようとしている。ソフトバンクの商法は、ライブドアと違い、税金徴収型に近い。社会インフラを整えて、その利用料をとるという商法は、まあ、健全といえる。しかし、ADSL が光に対して劣勢になると予想される昨今、光でなく、携帯に参入するというのはかなりリスキーな経営戦略だ。ソフトバンクがこける日も近いと思っている。

ちなみに、私は株には手を出していない。